Bluethroat for children
2006年4月 4日 | Category: Birding
「英語がペラペラ」の対義語が思い浮かんだよ→ 「英語がヘラヘラ」
・・・検索したらヒットしたので、即行でボツ。
そんなお茶目なことを思いつく僕は今日、以前から騒がれていたオガワコマドリ(コードネーム:オガワさん)を今日やっと見に行きました。人が多いのが嫌なのと、その鳥のためだけに出かけるというスタンスが大嫌いなのと、元々引きこもりなのとか、いろいろ一身上の理由があって、前から知っていたのですが行きませんでした。でも、最近掲示板に書き込みしてくださっているツナマヨさんに「今なら人がいないからオガワさんを羽交い絞めに出来るヨ☆」という破廉恥な情報を頂いたので(すみませんそんなこと言ってません)、実は喉から声が出るほど行きたかった僕は(至極普通!)、観に行くことにしました。家から電車で片道2時間400円という便利でお得な安心パック。お昼過ぎに現場に着くと、そこにはなんと既にクロネコヤマトの人だかりが!!(それは逆に見てみたい気もする)
といっても20人くらいなのですが、僕はもうその時点で「・・・あーダメな感じ」と思いました。近くにいたオジサンに一言二言挨拶して、少し離れた場所からオガワさんが出てくるであろう場所とは別の場所を探して、頭が黒くなりだしたオオジュリンやセグロカモメ、ツバメなどを眺めてました。そうして1時間弱待ったのですが、出てくる気配がありません。その集団の中にいるのも嫌だったし、せっかく来たんだから別の場所に行こうと思って堤防を上流に向かって歩きました。桜が綺麗に咲いていて、前日は強風が吹き荒れていたのに、まだなんとか散っていないようでした。昼食もまだだったのでその合間に食べました。
しばらくして戻ってくると、ヨシ原の中から何やら聞きなれない声が。ヨシの合間を探すと、ついに出ましたオガワさん。なにやらゴニョゴニョぐぜっていました。草陰に隠れて伸びたり羽繕いしたり、可愛いです。すると1人だけ若い方がいるな、と思っていたらその方が近づいてきて「もしかして学生さんですか?」と。そう、その若くて知的な方がツナマヨさんだったのです。それから数時間、オガワさんは草陰から出たり入ったりを繰り返していました。僕は写真は証拠程度に撮れれば満足なので、何枚か撮った後はジックリ観察。喉の青い羽は、新しく生えてくるけれど、胸の部分はホオジロ類みたいに擦り切れる様が分かったのはよかったです(コストを掛けていちいち生え変わるのは mating に重要だからだろうか←立教に"青さ"を研究している人がいるので気になる)。午後は雲が出て陰って少し寒くなりました。15時過ぎには写真屋(鳥屋とは呼べない)が退散、ツナマヨさんと僕が残りました。彼のフィールドの話を聞いたり、貴重な写真を見せていただいたりして、しばらくの間楽しくお話しすることが出来ました。ネコとムク、ヒヨシは凄かったです・・・(当事者以外意味不明)。今度は是非、フィールドを案内してください。ツナマヨさんが帰った後も僕は残って、通りがかりの人たちと話していたのですが、もう出てこなかったので早めに切り上げて帰りました。帰りに大学にちょっと寄ってから21時頃に帰宅。
・・・上の文だと何も悪くない感じですが、僕が本当に言いたいことは下記のようなことです。このせいで、僕はせっかくツナマヨさんやヒヨ吉さんから情報を頂いて初見の鳥を見れたのに、複雑な気分です。バーダーの間でしばしば問題になるああいった現場を初めて目の当たりにして、本当に幻滅しました。
まず、やはり餌付け。ミルワームを切り株の上に置いて誘き寄せていました。別に僕は(極端でない限り)ドバトに餌をやったり、野鳥に餌付けをするのは悪いことだと思いません。でも、いちいち環境を作って、他の鳥が来たら追い払うような面倒なことをするなら、飼育撮影すればいいと思います。オガワコマドリが撮れるようになったのは餌付けしたからだとオジサンは言っていましたが、そんなことしなくても撮れるはずです。ツナマヨさんが雪で採餌が困難な時があって、その時は有効だったろうと仰っていました。それは同感です。でもオガワコマドリだって野生の鳥です。なんとかするだろうし、それで死ねば仕方ないことです。特定の鳥だけに執着するのはナンセンスです。彼らはオガワコマドリを野鳥や珍鳥として見ている訳ではなくて、ただの「作品」として捉えているようでした。
それから、皆近すぎ。鳥がいる場所から数メートルの距離に陣取っていました。いくら人に「馴れさせた」とは言え、かなりのストレスになります。実際、カメラ屋が去った後はヨシ原に潜むことなく地面で餌を取ったり広範囲を動き回っていました。つまり、行動を制限するほど接近しているのです。そのくせ、他の人が近づくと不平を漏らす。これが一番胸糞悪かったことですが、母親と幼稚園か小学生くらいの娘2人を連れた親子が興味を持ってオガワさんを見ている僕たちのところに来ました。それで、スコープを持っていたのは僕だけだったので、親子3人にオガワコマドリを入れて見せてあげました。女の子が「すごーい、青くって綺麗!オレンジ色もあるよ!」とか「可愛いね!」とオガワさんの良さを理解(という表現が適切かどうか分からないけど)してくれて、僕はもう「今日ここに来てよかった!」と心底思いました。オガワコマドリを見るよりも大切な目的が果たせたと思ったからです。それではしゃいだ女の子が、もっと近くて見たいと、写真屋のそばに駆け寄っていきました。そこにいたオガワコマドリはビックリして引っ込んでしまいました。すると何人ものカメラ屋が「あーぁ・・・」と言ったのです(逃げちゃった!て明るい感じではなく低音で)。彼女は何も知らないのに、大人気ないにもほどがあります。もう二度とオガワコマドリが出てこない訳でもあるまいし。そのせいで女の子は母親から叱られていて、僕は興醒めでした(ツナマヨさんが気遣ってフォローしてらっしゃいましたが)。
あと、皆常連のはずなのに、いちいちアオジの鳴き声にどよめいたりしてみっともなかったです。彼らは鳥が好きな人たちではなくて、ただ単に「綺麗なツマラナイ写真」を撮りたいだけなんだと思いました。
敢えて、オガワコマドリの写真をここには載せません(また、載せたくない)。ツナマヨさん、ヒヨ吉さんには不快な思いをさせてしまうかも知れませんが、お許しください。行って損したとは思っている訳ではなくて、オガワコマドリを見れたことは本当に嬉しいし、こうした問題を実際に目の当たりにしたことで自分自身大きく前進したと思っています。それから、写真屋自体を否定しているわけでもありません。鳥屋としての僕から見た感想です。
以下、鶴見川で撮った写真。
オオバン Eurasian Coot
Fulica atra
オオバンの次列風切後縁が白いの知ってる人ってバーダーの中でどのくらいの割合だろう。知っててもなかなか見る機会はないけど。コクチョウもそうだけど、全身真っ黒で翼を広げると白い目立つ模様があるのには何か適応的意義があるのだろうか。
カルガモ Spot-billed Duck
Anas poecilorhyncha
右が雄、左が雌・・・だと思う。オガワコマドリって小川にいるからじゃないんですね。そうかと思って通りすがりの人に嘘を言ってしまいました。間違ったことを自信ありげに言うのが得意ですすみません。
ムクドリ White-cheeked Starling
Sturnus cineraceus
雄。繁殖期になって綺麗な羽衣になっていた。それなのに「オガワさん専用」のミルワームを食べにきたら追い払われていた。可哀想だったので(そんなこともないけど)、一枚撮ってあげた。
それにしても、鳥を撮っている人が鳥を追い払う様はなんとも滑稽だった。
