9月17日(金)
何処をどう間違えたのか、念願のR大学に受かってしまったこの年。学会に行きたいが一人ではどうも・・・と思っていたら、研究室単位で行くとのこと。一緒にいかせて貰うことになった。
研究室から前日には連絡が来ると思ったのに、来ない。いつ来るのだろうと待ち続けて結局徹夜。そしたら当日朝10時前に大学の事務から連絡。連絡の行き違いが発覚。違う人に集合時間などのメールを送っていたそうだ。確認しなかった自分も悪いが、なかなか波乱の幕開けとなった。急いで家を出て大学へ。もう研究室には出入りしていたけれど、院生と面識はほとんどなかったので、かなり緊張。
11時過ぎに出発。Tさんの荒い運転に恐れ慄きつつ、途中色々ありつつ、20時前に奈良女子大到着。構内にタヌキがいた。宿に行って荷物を預け、マスター2人と(若い組)居酒屋で食べる。0時前に布団に入るが、隣で飲み会(研究室の人たちが)をしていて、疲れていたけれどなかなか眠れなかった。
9月18日(土)
9時頃奈良女子大に行く。受付を済ませて10時45分からA会場。それまで猛禽の発表が固まっていたが、それが終わると大勢の人が抜けた。皆猛禽屋なのだろうか・・・。A-1-13が凄いと思った。従来の仮説を検証して、ちゃんと論理的に否定している。午後からも同じ会場。途中、凄い雷雨があったがすぐに止む。ウグイスはもっと基礎固めが必要か?
ポスタートークは特に聞かず。発表も熱心には聴かなかった(人が多すぎる・・・)。Y氏に会って少し話す。ポスターが終了する前にIさんを見つけて話す。希望通り北大の院で森林の研究をしているようだ。その後、前回学会で発表した後に僕たちの発表を記事にしてくださったり、資料を送ってくださったNさんが来て、高校生発表をしていたH君を紹介してもらう。H君は似たものを感じるが、少しタイプが違うか。再びIさんに会って、Kさんを紹介してもらい、自由集会へ。
自由集会はネットで既に知っているUさんが出るのに行った。声をかけようと思ったが、近寄りがたくてやめた。内容もよく分からなかった。カラスかダニの方に行けばよかった。終わってから一人で奈良公園に行き(広い。シカがいた)、夕食を食べ、帰って寝た。夜中、先生のイビキが凄かった。
9月19日(日)
9時半からポスター発表を聞きに行く。特に何もなし。10時半前には会場を出て駅に行く。11時前にホーリーに会う(高校の時の友達で奈良大に通っている)。店でうどんを食べて家に行く。やっぱり自分のとこより広い。奈良大を案内してもらって(新しい感じの建物)、喫茶店で紅茶を飲む。14時過ぎに帰る。
15時からシンポジウム。Kilner氏の発表は面白かった。Cowbirdでは宿主の雛をみんな放り出すよりも、何羽か残したほうがいいらしい(餌を多くもらえる)。そして2羽残すのがベストらしい。その後懇親会があったが、事前申し込みをしていないので出れず。一人で帰って温泉に入った。食事は飲食店がほとんど閉まっていたので仕方なくMacで食べた。11時半頃、皆が帰ってくる。
9月20日(月)
最終日。朝から口頭発表を聞く。午後からは自由集会。映像関係のに行ったのだが、なんとお客(?)は僕だけ。教室に入ったとき、誰も座っている人がいなかったので場所を間違えたのかと思った。しばらく待ったが本当に誰も来なかった。主催者も苦笑いするしかなかったようだ。そして僕のためだけに2時間、いろいろ説明してもらった。映像データベースというものが日本になかったなんて知らなかった。
18時過ぎ、奈良を出発。車で東京まで戻るのだから、相当なものだ。車中で隣に座ったEさんにいろいろ質問する。途中、近道をしようとして山道に入ってしまったり、いろいろなことがありながら、なんと翌朝の7時にやっと自宅に・・・。その日から後期授業開始でしかも一限から。寝ずに大学に行く。疲れた。学会中、ほとんど一人で行動して、話す人がいなかったのは残念だった。以下、研究室のメーリングリストに後日流した感想。
鳥学会の感想ですが、口頭発表ではまず「リトルペンギンにおける雄の求愛声~」を聞きましたが、大変興味深い内容でした。メスがオスの求愛声の高低によってオスの体サイズを判断しているというものでした。他の鳥でも、メスがオスの質を判断する際には声をひとつの材料にしているのではないかと思いました。そうしたら先ほど偶然にも、Yahoo!ニュースに、東大のグループによる研究が記載されていて、クジャクの配偶者選択は羽衣ではなく鳴き声に相関があるという内容の記事がありました。リトルペンギンの研究と同等に考えることは出来ないかもしれませんが、キジやクジャクなど、オスによる羽衣の誇示にメスがあまり関心を示さない種(または雌雄同色)や、求愛ディスプレイに声を頻用する種などは、声も重要な要素なのではないかと思います。
藤田氏の「ツバメはなぜ集まる?」は、今までの仮説を覆す結果を出していて、感心させられました。このように慣例を再度、検証することの重要性が分かりました。
また、発表は聞くことが出来ませんでしたが小高氏(環境省)の「ノグチゲラにおける採餌行動の季節変化について」は、なぜ採餌行動に雌雄差が生じるのかが疑問です。
北海道東海大の竹中氏によるコムクドリの発表に、オスの頬斑の大小によって配偶システムが違う傾向があるという報告がありました。これも、複数の配偶システムを持つ他の種類でも同じようなことが言えるのではないかと思いました。コムクドリの場合は頬斑の大小は変化しないということでしたが、これを操作したらどうなるのか、そもそもなぜ頬斑の大小が決まるのか、考えれば面白そうです。何となく、エリマキシギの襟巻きの色によって違うレックでの行動を思い浮かべました。ポスター発表では、今西氏の「モズにおけるカッコウ卵の排除率~」、天野氏の「マガンは食物密度の~」、松井氏の「亜熱帯性島嶼に定着したモズの~」、塚原氏の「ハシブトガラスにおける鳴き声および~」などが特に注目した発表です。
松井氏の発表は要旨集とは違い、気温ではなく、日長に相関があったということでした(日長が長くなると、それに伴い気温が高くなっていたのでどちらにも同じように相関がみられた)。しかし、ヨーロッパでは温暖化によって産卵時期が早まっている報告があるそうです。おそらく、日長と気温の双方が働いて産卵時期が決定されるのだろうということでした。
シンポジウムでは、Kilner氏の「宿主の卵(雛)をすべて排除することが、必ずしも有利に働くのではない」という内容が強く印象に残りました。
当日申し込みで、懇親会に出席できなかったのは残念でした。しかし、発表は勉強になりましたし、知的好奇心を掻き立てられました。初めての奈良でしたので、いい思い出にもなりました。皆様、有難うございました。長くなりましたが、感想は以上です。
追伸:最終日の自由集会「Make Our Movies Open(MOMO)映像データベースへのお誘い」ですが、出席者がいなかった(僕一人?)ので、ここに宣伝しておきます。国内に映像データベースが無かったという事実は知りませんでした。まだまだ映像(鳥)データが少ないので、機会があれば是非提供して下さいとのことです。ウェブサイトは http://www.momo-p.com/ です。
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